Unityでオブジェクトプールを利用して大量に使うオブジェクトの再利用

シューティングゲームを作っている時、弾を発射するときに生成(Instantiate)したり、被弾・画面外に出てしまったら破壊(Destroy)したりしていませんか?
そんなときはオブジェクトを生成・破壊を繰り返すのではなく、必要な量だけ最初に生成しゲーム中はそれを使い回すという方法を取ったりします。
それがオブジェクトプールと呼ばれる手法です。
今回はそれを実装してみたいと思います。

InstantiateやDestroyの処理はUnityではよく使われますが、それらの処理は重いと言われています。
少し前の記事ですが処理の速度を計算してくれている方がいました。
こちらですが見てみるとやはり時間がかかっています。

オブジェクトプールを使って少しでもゲームを軽くしていきましょう。

ちなみにこの処理を実装して作ったゲームはこちらになります。

またこの技術を使ったシューティングゲームの詳しい講座はこちらです。
この講座ではオブジェクトプール以外にも弾のパターンの作り方や、CSVをつかったステージの作り方など、ゲームづくりに役に立つ技を紹介してくれています。

Unityスキルアップ、
始めるなら今

パズル、脱出、RPG...目標のゲームを完成させよう!

人気のUnity講座はこちら

Udemy講座

オブジェクトプールの処理の流れ

前置きが長くなりましたが具体的にどういう処理をするのかを考えてみます。

  1. ゲーム開始時に親オブジェクトで必要な数だけ子オブジェクト(弾など)を画面外生成する
  2. 子オブジェクトを非表示にしておく
  3. 使いたいオブジェクト(Playerなど)から呼び出す
  4. 呼び出されたら親オブジェクトから子オブジェクトを貸し出す
  5. 使い終わったら回収し、再度非表示にする

この様な処理の流れになるかと思います。
では実際にこの仕組を作っていきましょう。

必要なオブジェクトの準備

それではUnityの新しい2Dプロジェクトを作りやっていきます。

必要となるゲームオブジェクトを作ります。
最低限これだけあればよいかと思います。

  1. 弾となるオブジェクト
  2. オブジェクトプール用の空オブジェクト
  3. 弾を呼び出すオブジェクト

現在この様な感じになっています。
白い丸がBulletで緑の四角がPlayerです。
オブジェクトプールの事前準備

ObjectPoolは空のゲームオブジェクトです。Positionはすべて0です。

弾のPrefab作成

次にBulletが移動していく処理を作成します。
BulletControllerというC#ファイルを作成しBulletにアタッチします。

中身についてはこのようにしておきます。

BulletのInspectorからSpeedを設定してあげましょう。
これで弾は上に移動していきます。
画面外に出たら回収する処理や、表示、回収の処理は後に記述していきます。
この段階でBulletをPrefab化してHierarchyから削除しておきます。

ObjectPoolの作成

次にObjectPoolを作っていきましょう。
ObjectPoolControllerというC#スクリプトを作成しHierarchy上のObjectPoolにアタッチします。
中身はこの様な感じにしました。

まず必要な変数を用意します。
そしてAwake関数でゲーム開始直後にQueueの初期化と弾Prefabの生成を行います。
ちなみになぜ生成時に画面外に配置するかというと、一瞬弾がゲーム上に表示されてしまう可能性があるからsetPosで画面外の座標を指定しています。

Launch関数ではVector3でポジションを受け取り、弾を渡します。
Collect関数では弾を回収して非表示にし、Queueに再度追加しています。

続いて先程作ったBulletController側に処理を書いていきます。

まず親のオブジェクトであるObjectPoolControllerを取得します。
続いてOnBecameInvisible、ShowInStage、HideFromStageの中身を記述しています。

この状態で一度ゲームを起動させてみると下のようになりました。
オブジェクトプールの確認
ObjectPoolの子要素としてBulletが非表示で生成されているのがわかると思います。
今回は100個生成しています。

Playerの作成

最後にPlayerから生成したBulletを呼び出してみます。
LauncherというC#スクリプトを作成しPlayerにアタッチします。

今回は特に「スペースキーを押したら発射」などではなくシンプルに開始時に発射するようにしてあります。
PlayerのInspectorから間隔を設定し起動してみましょう。
今回Intervalは0.3にしてみました
コルーチンによるオブジェクトプール再利用

弾がプレイヤーの位置に渡され発射され、Hierarchyで順番に表示され画面外に出たら非表示になっているのが確認できるかと思います。

今回はPlayerの移動だったり弾が何かにあたった処理は実装していませんが、このようにしてオブジェクトを再利用することでInstantiateやDestroyを使う回数を減らしゲームを軽くすることができるようになります。
またオブジェクトプールは弾以外にも色々と使い道があると思いますので、大量のオブジェクトを使うことがある時は是非使ってみてください。

おすすめUnityオンライン学習

一人でゲーム開発が不安な方はオンラインスクールで学習すると効率が良いと思います。
以下に当てはまる人は検討してみると良いかもしれません。

「ゲーム作りけど何から初めればいい?」
「入門書をの次に何をしたらいいの?」
「疑問や問題を一人で解決出来ない。。」
「ゲームを完成させる自信がない。。」
「気軽に質問できる環境が欲しい。。」

自分で学習することに限界を感じたら
オンライン学習しましょう!

Udemy

Udemy
特徴:教材動画買い切り型
レッスン方法:動画教材/Q&Aで質問
習得スキル:教材動画によって異なる
コース概要: ピンポイントで作りたいゲームジャンルの動画を見つけることができるかもしれません。 また頻繁にセールを開催していますのでゲーム開発講座が1500円~で購入することも可能です。
ゲームジャンル別おすすめ講座はこちら Udemy 詳細

テックアカデミー

テックアカデミー
特徴:現役エンジニア伴走型レッスン
レッスン方法:チャット(週2回)/テキストチャット/課題レビュー
習得スキル:オリジナルゲームアプリの作成
コース概要: 途中で挫折しないためにメンター(相談者)が週2回、マンツーマンであなたの質問・相談に答えてくれるので、ゲーム開発・プログラミング未経験の人でも安心してゲーム開発に取り組めます。転職したい人向けのサポートもあります。無料体験もあります。
テックアカデミー 詳細

テックスタジアム

テックスタジアム
特徴:ゲーム開発の為のオンラインスクール
レッスン方法:動画教材,Slackでの質問(24時間)
習得スキル: Unity,UnrealEngine、CG、企画、サーバー、AI、XR等
コース概要: ゲーム業界で必須な技術の習得が可能です。Slack上で待機している先生への24時間、何度でも質問できます。またIT・ゲーム業界への就職サポートが無料で受けられます。
ゲーム開発に特化したオンラインスクールですので、Unityはもとより、他のゲームエンジンやゲーム業界に興味がある方にはオススメです。
テックスタジアム 詳細

デジハリONLINE

デジハリONLINE
特徴:動画カリキュラム型レッスン
レッスン方法:動画講座/Slack/予約制Zoom相談
習得スキル:Unity基礎,実践/ハイクオリティ3Dゲーム
コース概要: デジタルハリウッド大学・大学院などを通じたデジタルコンテンツ業界とのつながりを活かし、最新かつ実践的なカリキュラムを提供しています。【基礎編】【実践編】とカリキュラムが分かれていて、それぞれに課題があり、ご自身の理解度を把握できます。最終的にはハイクオリティの3Dゲームが作れるようになります。
デジハリONLINE 詳細

関連記事

最後までご覧頂いてありがとうございました。

Unityゲーム制作講座 多数公開

作りたかったジャンルの講座でスキルUP♪