【初心者向け】Unityでドット絵をキレイに表示する
今回はドット絵のゲームを作ろうとしている方に向けて、Unityでぼやけたドット絵をキレイに表示する方法を解説します。
とても簡単な設定のみではっきりくっきりドット絵を表示させることができます。
ドット絵のレトロなゲームを作りたい方向けの投稿になるのかな?と思います。
ゲーム画面の設定
今回使うUnityのバージョンは2021.2.1fです。
空の新規2Dプロジェクトを作成しましょう。
UnityHubから新規作成をクリックし、テンプレートは2D。
プロジェクト名と保存先を設定し作成します。
プロジェクトが起動したらまずゲーム画面を設定しましょう。
縦のゲームを想定して今回ゲーム画面は1080×1920に変更していきます。
Unityエディターのゲームビューを選択し、その中のAspectボタンをクリックします。
デフォルトではFree Aspectになっていると思うので一番下の+をクリックします。
新たに画面のサイズを設定できる小窓が表示されますので、その中のWidth(横幅) & Height(高さ)という項目にそれぞれ1080、1920と入力しOKを押します。
これで画面は縦長になったと思います。
プレイヤーのドット絵を準備
ではドット絵のプレイヤーの画像を入れていきましょう。
今回は16×16の飛行機みたいなドット絵を自作しました。
ProjectウィンドウのAssetsフォルダの下にSpritesというフォルダーを作成し、その中にプレイヤーの画像をドラッグアンドドロップします。
このような状態になります。
この状態でHierarchyにPlayerをドラッグすると豆粒のように表示されます。
あまりにも小さいですね。これを解消していきます。
Spritesフォルダーに入っているPlayerを選択すると色々な情報がInspectorに表示されます。
今回は赤枠で囲った箇所を修正していきます。
それぞれの意味を簡単に説明していきます。
Pixels Per Unit
直訳すると「1ユニットあたりのピクセル数」です。
これは選択した画像を1ユニットに対し何ピクセルの割合で表示します、というものです。
と言われてもピンと来ない人も多いと思いますので、簡単な具体例を出して説明してみます。
まず1ユニットと言うのはシーンビューの1マスのことです。
Playerをこの1ユニットに収まるようにしてみたいと思います。
Playerは16*16のドット絵ですので、この値を16にするとちょうど1ユニット(1マス)にピッタリの大きさになります。
100だと小さい
デフォルトが100です。
1ユニットあたり100ピクセルの割合で表示するわけですから、当然画像は小さく表示されます。
16でピッタリ
16にすればちょうど1ユニットと同じ大きさで表示されます。
乱暴な説明をするとこの値を小さくすればゲーム上の画像は大きくなる。
逆に大きくすればゲーム上の画像は小さくなるという感じです。
Filter Mode
このままだと画像はぼやけて見えてみます。
せっかくのドット絵なのでくっきり見せたいですよね。
そこでFilter Modeを変更します。
Point (no filter)を選択しましょう。
補足ですがそれぞれのモードの説明は以下の通りです。
Point (no filter) → 画像のピクセルをブロック状に表示します。
Bilinear → 平均化してなめらかに表示します。
Trilinear → Bilinearと似ていますが、ミップマップレベルでブレンドして表示します。
ドット絵の場合はPointを選択しておきましょう。
Compression
これは画像の圧縮するタイプを選択します。
ドット絵の場合はNoneを選択して圧縮しないようにするときれいに表示されます。
他にも設定項目はありますが、詳しく知りたい方は公式のURLを貼っておきますので、参考にしてください。
ドット絵がキレイに表示されました。
今回の内容はGitHubに置いておきます。
よろしければ参考にしてみてください。
関連記事
TextMeshProでリンクを作成する方法とそのバグの解消法
今回はTMPのリンクを生成するLinkタグについて紹介したいと思います。
ちょっとしたハマりポイントもあるのでそちらについても触れていきたいと思います。
UnityでCSVを活用したメッセージウィンドウの作り方
メッセージの内容を変更したい時や、新しいメッセージを追加したい時にCSVファイルを使えば、メッセージの編集や追加が簡単になり、開発がスムーズになります。
Unity2D ドット絵の簡単なアニメーションを作ってみる
Unity2Dで簡単なドット絵のアニメーションを作成します。スプライトを切り替えることでプレイヤーが歩いているように見えるアニメーションを作成してみます。
この方法を応用することでキャラクターに色んな動きや表示を付け加えることができると思います。
ChatGPTの指示通りUnityゲームを作ってみる
最近ではChatGPTを始め様々な大規模言語モデルの対話型AIが公開されていますね。
そこで今回はChatGPTの指示に従ってゲームを作ってみる実験をしてみます。
Unityで9-sliceテクニックを使った効果的なUI作成方法
UI作成時に非常に便利なテクニック9-sliceをやってみます。
とても簡単に使える技です。
Transform.RotateとQuaternion.Eulerでオブジェクト回転
Unity2Dで簡単なゲームオブジェクトの回転を実装してみたいとおもいます。
Transform.RotateとQuaternion.Eulerの二種類の回転方法を実験します。
ルーレットとか、方位をコンパス。またはプレイヤーがやられた時に回転させるなどに使えそうです。
最後までご覧頂いてありがとうございました。