プレイヤーの移動範囲をMathf.Clampで制限する
ゲームを作っている時にプレイヤーがゲーム画面の外まで移動してしまい見えなくなったり、この範囲内だけでプレイヤーを動かしたいということってありますよね?
そういう時に便利なUnityのMathf.Clampという処理を使ってプレイヤーが設定した範囲内しか動けないよう制限する方法を実装したいと思います。
ちなみに私はこの方法を下記開発中のシューティングゲームで使っています。
この方法を使えばプレイヤーが自分の設定した範囲を超えて出ていってしまうことはありません。
上のような感じになるかなと思います。
それでは早速やっていきます。
Unityを起動させ新しい2Dプロジェクトを作成します。
今回画面は960*540とします。
プレイヤーを作り移動させる
こちらは以前作成した記事の「プレイヤーを用意し動かす」と内容とほぼ同じになります。
移動速度を変えたいのでspeedという変数を加え早く移動出来るようにしてあります。
ソースコードはこんな感じです。
また毎回後ろ向きのプレイヤーではなんですので今回は前を向かせてアニメーションを付けました。
このままですとプレイヤーは画面外に出ていってしまいます。
動かしたい範囲のXとYの最小、最大の値を調べる
ではプレイヤーの移動範囲を画面の中だけにしていきましょう。
GameViewをみながらPlayerのInspectorでTransformコンポーネントのPositionを変えながらXYの最小、最大の値を調べます。
今回はXYの最大値が8.5と4.5ですね。
それにマイナスをかけたものが最小値となるはずです。
実際に動かしてみます。
これでXが-8.5から8.5、Yが-4.5から4.5の範囲ということがわかりました。
移動しようとした座標を範囲内に収める
ではここからコードを書いてプレイヤーの範囲を先程の範囲に制限してみましょう。
このような感じになります。
xLimit、yLimitという変数に先程調べた値を入れてます。
別にこうしなくてもいいのですが移動範囲を変えたい時にこのようにしておくと修正が楽になります。
speedのようにSerializeFieldにしてInspectorから変更出来るようにしてもいいと思います。
Mathf.Clampという関数は第1引数で入ってきた値を、第2引数(min)、第3引数(max)で設定した範囲に制限して返してくれます。
この場合currentPosのXYの値が範囲内かどうかを調べ、下回っていたら最小値を、上回っていたら最大値を返しcurrentPosのXYそれぞれに代入しています。
下が公式の説明です。
最後にtransform.postitionをcurrentPosにすればプレイヤーの移動範囲に制限がかかります。
こんな感じでキーを押し続けていてもプレイヤーは画面外に出ていくことはなくなりました。
私はこの技をシューティングゲームで使っていますが、それ以外のゲームでも利用出来ると思います。
Unityの学習方法
Unity初心者の方にオススメの学習方法をいくつか紹介します。
Unity本【kindle unlimited】
私も利用しているAmazonが提供する電子書籍読み放題のサービスです。
月額980円で約200万冊以上が読み放題でとてもお得です。
また30日無料体験もできるのが魅力です。当然Unityに関する書籍もたくさん揃っています。
またC#関連の書籍や、プログラミングのものも多数あります。
プログラミング関連の書籍は値段が結構しますので、それらが無料で読めるのはかなりお得なサービスです。
30日無料体験もありますので気に入らなければその期間に解約すれば料金は発生しません。
通常のUnity本
kindle unlimitedは全部のUnity関連書籍が読めるわけではありません。
通常に購入しなければ読めない本もありますので、その中から私が参考になった書籍を紹介します。
Udemy
Udemyの動画講座にもUnity関連のオススメの動画がたくさんあります。
その中でも私が特に気に入っている動画を紹介します。
どの動画も初心者でも完成することが出来るように丁寧に解説しています。
オンラインで学習
質問が出来るおすすめのUnity学習方法ページです。
・Unityでゲーム作りたいけど何から初めたら良いかわからない。
・独学でゲームを完成させられるか不安。
・ゲーム開発でわからないことを一人で解消できない。
・入門書を一通りやってみたが次に何していいかわからない。
こんな人におすすめしたい内容になっています。
関連記事

UnityでGoogleスプレッドシートの読み込みと書き込みを行う
今回はUnityとGoogleのスプレッドシートを連携させて、スプレッドシートの内容を表示させたり、Unity側からスプレッドシートに情報を追記して行く方法を作ってみたいと思います。 ちなみにこの仕組みを実装する経緯は業 […]

ゲーム素材を作成するときに使えるAIイラストツール
個人開発でゲームを作っていると素材をどうするか苦労しませんか?
私は絵心が無いのでいつもキャラクター等の画像で頭を悩ませます。
そんなときに使えるのがAIがイラストを作ってくれるツールです。

自作ゲームのプレスリリースを受け付けてくれるサイト
個人制作のゲームでもプレスリリースを受け付けてくれるサイトを紹介してみようと思います。
必ず掲載してくれるというわけではありませんが、参考にしていただければと思います。

ドラクエ風 簡単な名前入力システムを作る
ドラクエをはじめ、名前などを入力するシステムを作っていきます。
非常にシンプルな作りになっています。

【初心者向け】ButtonのOnClickをC#スクリプトで登録する
ButtonのクリックイベントをInspectorではなくC#スクリプトから登録する方法です。
初心者の方でも簡単に出来る内容です。

URP 2Dで複数のカメラを使って描画する
UnityのURP2Dで複数のカメラを使ってゲーム画面に表示させる方法を紹介したいと思います。
ミニマップなどを表示したいときに便利です。

ウィザードリィのような疑似3Dダンジョンを作る
ウィザードリィのような疑似3DダンジョンをUnity2Dで作成してみたいと思います。

穴掘り法で2D迷路を作る
穴掘り法を使って2Dマップを作成してみます。
プレイヤーの移動まで実装しています。

見下ろし2Dマップ上でプレイヤーを動かす
プレイヤーを2Dマップ上で移動させてみます。
見下ろし型のRPGとかでありそうなやつです。
最後までご覧頂いてありがとうございました。